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ブラック企業の「ブラック」、差別的な意味合いを持たない説

https://webronza.asahi.com/culture/articles/2020062000002.html

 

 この前こんな記事を見つけました。「日本人は『ブラック』に否定的な意味をもたせているが、それは実質的な人種差別だ。」といった内容でした。しかし私はこの記事の前提が間違っていると考えます。そもそもブラック企業のブラックは黒人のブラックではなく中国の思想である「陰陽」から来ているのではないでしょうか。

 

 陰陽(いんよう・おんよう・おんみょう、拼音: yīnyáng、: yin - yang[1])とは、中国思想に端を発し、森羅万象宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から(いん)と(よう)の二つのカテゴリに分類する思想。陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つのであり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされる

 

ja.wikipedia.org

 

 陰と陽はそれぞれ持つ性質が違います。例えば「戦闘」の性質では、陽は防御、陰は攻撃です。また「命」の性質では、陽は生で、陰は死です。「商売」の性質では陽は利益で、陰は損害です。収穫は陽が豊穣で、陰が凶荒です。

 さてここまで見て分かるように、陰は商売面においては、比較的避けるべきと言われる事柄の性質を持っています。また「命」の性質で、陰は「死」でした。

 さらに太極図という陰と陽を示すを見てみると、陰は黒色で描かれています。

 このようなことから、陰を意味する「黒色」は負のイメージを意味するようになったのではないでしょうか。なおなぜ黒ではなくブラックなのかは不明です。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』